落ち着いてクマとの距離を取る行動をしてください。シチュエーション別にポイントをまとめましたので、参考にしてください。
①子グマ、親子グマ
子グマだけのときでも、近くに母グマがいます。子グマは好奇心が旺盛なので近づいてくる可能性もあります。しかし、母親は子どもを守るため、攻撃をしてくる可能性が高く、危険です。
遠くであっても、速やかにその場を立ち去ってください。
クマを驚かしてしまうと子どもを守るため攻撃をしてくる可能性が上がります。
絶対に急に大声をあげたり、急な動きをしないでください。
②遠くにいるクマ
クマがヒトの気配に気づくと隠れたり、逃走する場合が多いので、もしクマの方が気が付いていないようであれば存在を知らせるため、
物音を立てるなど様子を見ながら、落ち着いてその場から立ち去ってください。
クマを驚かしてしまうと自らを守るため攻撃をしてくる可能性が上がります。
絶対に急に大声をあげたり、急な動きをしないでください。
③近くにいるクマ
急に大声をあげたり、急な動きはしてはいけません。ツキノワグマがびっくりして、自らを守るため攻撃してくるおそれがあります。また、
ツキノワグマに背中を見せて逃げたり、目があったときに先に目をそらすのもやめてください。クマが「ヒトは弱い」と判断し、逃げずに襲ってくるおそれがあります。
時にクマが威嚇のために向かってくることがあります。本気で攻撃することは少なく、すぐ立ち止まり、引き返していきます。
「クマを見ながらゆっくり後退する」「静かに語りかけながら後退する」など、落ち着いて距離をとるにようにしてください。
④至近距離のクマ
ツキノワグマが驚き、自らを守るため攻撃してくる可能性があります。大きなダメージを避けるため、
両腕で顔面や頭部を覆い、うつ伏せになるなど防御姿勢をとってください。なお、自らを守るための攻撃であるため、執拗に攻撃してくることはなく、一撃のあと逃げて行くことが多いと言われています。
クマ撃退スプレー(唐辛子成分であるカプサイシンを発射するスプレー)を携行している場合は、クマ撃退スプレーをクマに向かって噴射することで攻撃を回避できるかもしれません。